子ども修行体験に関わるスタッフの僧達は、
皆自ら参加しているいわゆるボランティアです。 この自主性とやる気が何よりも、子どもと関わる上で大事なのです。 企画で一番のまずいのは、〇〇会よりとかの会からの代表で構成する企画です。 対象者の悲しみが深いほど、自主性が大事です。 自死の問題に取り組む浄土宗の僧達も、遺族と関わる活動には、 宗団としての取り組みが決まっても、 その問題に対して思いのあるものが関わるようにされています。 遺族への対応には研鑽と相手への寄り添いが大事だからです。 そのような社会問題に対して、〇〇会の役だから関わるということは 許されない。 私たちも、子どもと関わるには、やる気がないと子どもの反応を キャッチできない。感受性も養われません。 やはり対象者に関わる活動は、自主性とやる気が先ず大事! ![]()
大念佛寺では年3回、新聞(会誌)「大念佛」を発行しています。
今回発行された第56号(2010年1月)の中から、 今年の夏に開いた「子供修行体験」によせて、 記事が掲載されていますので、ご紹介いたします。 なお全記事は、こちらからご覧できます。 また今回は子供達の食事作りに、 寺庭婦人会の方々もお手伝いしてくださいました。 寺庭婦人会会長の宗田康美さんが、「新年によせて」の記事の中で、 そのことを書かれています。 『小さな豆菩薩さん達が、一泊二日といえど親元を離れ、 一生懸命そして楽しく修行する姿を目の当たりにした時、 必ずや、心の底の底に 人としての素晴らしいものが刻まれると思いました。 子供念仏会のお手伝いを通じて、 家庭の中でお年寄りだけが仏様に手を合わせるのではなく、 大人も子供も家族揃って手を合わせるという 家族環境の大切さを改めて認識しました。」(一部省略) 以下が、子供修行体験への思いの記事です。 『7月30日、31日と一泊二日の日程で総本山大念佛寺におきまして、 別時念仏の会により「子供修行体験」が催されました。 第1回、2回は、 宇陀市下芳野の補陀寺(好野良博住職)をお借りしての開催でしたが、 今回は、より修行色を強くしようと、 ご本山をお借りしての修行体験実修となりました。 大自然に囲まれた補陀寺での修行体験とは違い、 本山での修行体験は、お勤めや法話の聴聞を除いては、ほぼ部屋での缶詰状態。 レクレーションの企画は周囲の街灯により、 暗くもない本山墓地での肝試し程度で、 三度の食事も寺庭婦人会の協力による、 肉・魚抜きの精進料理という内容でした。 念仏会会員も心を鬼にして修行プランを練り上げましたので、 インターネットでの申し込みも含む、十数名参加の子供達にとっては、 少し辛い面もあったろうと思われます。 この修行体験から少しでも何かを学び取ってくれてもらえれば、 開催者としては嬉しいことだと思っております。 子供達に植え付けられた念仏修行体験の種が芽を出し、 いつか大きな美を付ける日が来るよう願ってやみません。』 「3回目の子供修行体験開催される」から(別時念仏の会 山田陽道) ☆第2回の、2008年7月におこないました子供修行体験については、 大念寺のホームページ 夏の思い出/2008「子供修行体験」と、 当ブログをご覧ください。
お母さん、「逃げないで!」
仏さまは、罰は与えません! 子どもの変化、つまりまず自分の枠から外れる、 いわゆる「よい子」からずれてくると、お寺の修行など、 多分思い出されるのが参加目的のお母さんの期待なのでしょう。 ここで誤解のないようにが私の思いです。 子どもが手に負えない、お寺で・・・ これは一種の罰になってしまいます。 また手に負えないのを、母親が逃げて他に預けようとしています。 この二点が問題です。 仏さまは苦しい人に寄り添って下さいます。 決して脅したり罰は与えません。 子供に違いはあるでしょうが、 だいたい母親の愛情の一心から少し大きくなり 離される感じになり、反抗的な感じで自分の愛情表現を 感じ取ろうとします。 そういう感じが「よい子」から変わってくるように思えるのです。 だから私達は、仏さまはいつもあなたのことを 心配し見守って下さいます。同様にご両親も、 「あなたは一人じゃないよ、安心しなさい」という メッセージが大事なのです。 そのことが、だんだん引き離されていると不安に感じる子どもを 安心させて落ち着かせることも可能なのです。 愛情とつき放されているという相反する感情があるのです。 それを超越したところに新たに自分を受け入れる、 つまり両方とも愛情、肝心な時には助けるぞという究極的な愛情、 だからこそ自分は大事にされているということを感じる心。 相反する感情を感じることによって成長していく。 この考えが、私達の仏教の教え「不二」です。 子どもの感想文の「たのしい」と「しんどい」の相反する気持ちが 大切なのです。 ![]() それを感じていろんなことを受け入れる心が養われるのです。 その心が挫折を乗り越える基礎となるはずです。 自殺予防にもなるはずと私は信じています。 罰のように「しんどい」だけでは多分次にはつながりません。 仏教への親しみにつながらないと意味がありません。 また楽しいだけでも快楽だけになってしまい、他の団体に行けばいいのです。 次にお母さん側の問題です。 子どもの反抗、良い子からの変化が、受け入れられる アンテナがあるかどうかの問題です。 自分も逃げずに子どもと向かい合うことなしに 母親の気持ちの大事さを子どもはキャッチできません。 「こうでなければいけない」という子どもに対する枠が どうかです。 お母さんの子どもに対する枠を点検してみてください。 親は子どもによって大人に成長させてもらえるのですから。 子どもも立派な先生かも? 子供だけではなく、お母さんやお父さんが仏さまに近づいていること 大変嬉しいことです。 貴重なご意見深く感謝いたします。
お母さんの気持ち
この度、寺修行では子供が大変お世話になり、ありがとうございました。 3年生になってから、平気で忘れ物をしていくし、 宿題もせず、学校からの手紙も持って帰らず、 提出物も適当、連絡帳まで、書いてこなくなりました。 部屋の片づけや、自分の物にも執着心がなくて、何でも投げっぱなし。 ああ言うとこう言う、こう言うとああ言う、 あまりにも腹が立ったので、寺修行に行かせる!!と言いました。 「お寺に行ったら 帰って来たくても帰られないし、遊ばしてもらわれへんで」 と言ってしまいました。 それからしばらくは、気をひきしめたように見えたのですが。 2、3日もするとやっぱり同じで、最後には本気で寺修行を探しました。 親から離れての厳しさ、自分自身でするということ、 また、皆と一緒だと、自分だけのわがままもきかないということ、 嫌なことでも、しなければいけない時は逃げない、 そういうことを学んで欲しいと、願っていました。 あまりにも、お寺とは厳しい所と植込んでしまったので、 行く前に、「お寺に泊まりに行くよ」とは言えず、 着くまで黙っていました。 お泊りの用意は、子供にさせていたのですが、 「パジャマ、ハブラシ、・・・ぞうきん」と言った瞬間、 「え、ぞうきん? お寺行くの?」と半泣きで聞かれ、 「そう」とは言えず。 ぞうきんでお寺とわかるのには、びっくりしましたけど。 どんなお寺か、見たこともなかったのですが、 昨年の写真が出ていたのを見て、 「いい感じ」と思ったので、大念佛寺さんに決めました。 当日、お世話になる皆様とお会いして、とても安心しました。 何の心配もなく、後ろ髪をひかれることもなく、お寺をあとにできました。 迎えに行く時は、 みんなで子供の顔、どんな顔してるか早くみたいなぁ、 と言いながら、楽しみに迎えに行きました。 子供は満足な顔で、楽しかったこと顔からにじみ出ていました。 その顔に、私はとても嬉しかったし、満足しました。 ひとつまた、大きくなった感じがしました。 5分とじっとしてられない子が、念仏会はやはり、しんどかったと思います。 でも耐えて、最後までしていたんですよね? 掃除、写経も、きっと「え~」と思いながらだったと思います。 でも全てこなして、終わった満足感が、子供の顔から出ていたんだと思います。 修行の中にも、お楽しみを盛り込んでくださって、ありがとうございました。 子供はとても喜んでいました。 帰ってから、文句言われるかなと思っていましたけど、 般若心経のお話、写経のお話、ご飯の最後はたくあんでとか、 肝試しの話、畳のぞうきんがけの話、 お菓子を好きなのを選べた話、を一生懸命に話してくれます。 帰ってからすぐに、してくれたことは、般若心経を一人で読んでくれたことです。 さすがにこれだけは、びっくりしました。 1泊でしたけど、かなり中身の濃い、有意義な時間だったようです。 この体験が、確実に子供の身にしみていることを感じます。 子供が体験したことによって、 私まで同じように、貴重なことを体験することにもなりました。 家が仏教でありながら、私は仏教のこと何も知りません。 でも少しづつですが、仏教に触れているのは、子ども念仏修行のお陰です。 ありがとうございました。 また、来年もよろしくお願い致します。 本当に、貴重な体験をありがとうございました。 深く、深くお礼申しあげます。 ![]() 次回は、「お母さんの気持ち」へのコメントを書かせていただきます。
お疲れさまでした。
平野の町の、散策から帰ってきたら、 いよいよ、本堂で最後のお礼勤めと、終了証書の授与です。 しっかり、般若心経も唱えられるようになりました。 お念仏も、口から出るようになりました。 手も、合わせられるようになりました。 ![]() 全員、お疲れさまでした。 最後まで、みんながんばりました。 ![]() 子どもたちは、満足の笑顔いっぱいでした。
ゆっくりしましょう。
予定の念仏修行が終わったので、 本堂の縁で、遠足のように食事を楽しみました。 お弁当は、朝終わってから、 寺庭婦人の方々が、愛情をこめて作ってくださったものです。 ありがとうございました。 ![]() 昼食後は、せっかく来た街、平野の町を散策しました。 平野の町は、博物館めぐりができるようになっているのです。 「おもろいで平野、町ぐるみ博物館」 今回は、「小さな駄菓子博物館」を訪れました。 他にも、たくさんの博物館があります。 是非HPでご覧ください。 ちなみに、 平野本山大念佛寺は、「幽霊博物館」ですよ! 訪れた博物館は、全興寺のお寺さんです。 ご住職ご自身が、紙芝居をしてくださいました。 ![]() 本来は土曜・日曜のみなのですが、特別に開館していただけました。 ご協力、ありがとうございました。 またこのお寺は、「地獄めぐり」など、いろんな変わったものがあり楽しめます。 一度、ご参詣してみてください。 ![]() 詳しくは、「全興寺」のHPをご覧ください。 そして、昨晩自分でつくったお金のチケットで、好きな駄菓子を買いました。 「どれにしようかな」と迷いに迷って、何にしたのかな? ![]() 紙芝居を見ながら、駄菓子を食べている子どもたちを見ていると、 懐かしい昔の原風景にかえったような気がして、ほのぼのとしました。
人間にはもともと、
畏敬の心がそなわっているのです! 子どもたちには順応性があり、 念仏やお経には、違和感なしに入っていくものなのです。 かえって大人は、雑念や先入観があり難しい部分も、 子どもたちなら、不思議な力があるのです。 だから、お念仏を30分唱えても、最初より2回目、3回目と、 自然と声を出したり、手を合わせる時間が長くなっていくのです。 大人になってからでは、手も合わせにくいし。 自分が一番偉いと思うようになってからでは、仏法も聴けないし、 仏の声など、聴こえるはずありません。 やはり人間には、超越的なもの(仏や神)に対する、 畏敬の念が具わっているのです。 それが、目に見えるもの(学歴・地位・お金など)しか信じない、 大事にしないようになると、 自分が一番偉いと思い、感謝や人の気持ちを、 受け入れられないようになるのです。 子どもの時にこそ、家庭での、理屈ぬきの体験をする宗教教育が必要です。 そのためにも、もう一度お仏壇を見直していただきたいと願っています。 ![]()
『こうでなければいけない』という枠を、
点検してみませんか? 今年の「子ども修行体験」は、 昨年までの、サマースクール的な、レクリェーションの要素をほとんどなくし、 お寺の、修行体験を中心にしようと、意気込んでいました。 しかしその意気込みは、すぐに崩されてしましました。 念仏会、御本尊の前では、きちんとしっかり教えました。 でも食事の時などは、作法は教え、行いましたが、 やはり、子どものエネルギーには勝てません。 作務(掃除)も、黙ってやるほど子どもは甘くないし! だから、すぐに頭の思考を切り替えました。 『大事は、メリハリ』 そうなのです、御本尊の前ではきちんとする。 それで充分、念仏することが主体ですから。 緊張ばかりでは、子どもも持ちません。 私たちは、 「こうでなければいけない」という枠で生活し、苦しみます。 だからその枠を外せば、 少し苦しみから、解放されることが多いのです。 今回、私たちも修業中心と考えたから、 全て、ちゃんとさそうと思えば苦しみます。 その枠を少し緩くすれば、すごく楽で、子どもも楽になったかも。 人生も、メリハリかも? 私たちの生活での、 「こうでなければいけない」という枠を、 絶えず点検することが、大事なのですよね。 ![]()
はじめての寺しぎょうでした
『しぎょうはたいへんでした。でもがんばったから、 ごはんがおいしかったです。 これで寺しぎょうはたいへんだと思いましたが、 「おもしろかったな」と思いました。 はじめての寺しぎょうでした。』 【しぎょうは、修行(しゅぎょう)のことです】 ![]() 一生懸命書いてくれて、メールで送ってくれました。 凄く正直な気持ちが伝わってきて、嬉しかったです。 しんどい中で、おもしろい感じがよく表れています。 何より、気持が大事です! 仏教では相反する事が一つ、これを『不二』と言います。 しんどい、楽しい、この相反するものを超えた感覚や感情、思い、 つまり、そこにやりがいや充足感、充実感が生まれてくるのです。 楽しいだけではだめだし、苦しいだけでもだめなのです。 相反するものが『融通』し合うことが大切なのです。 素晴らしい感想文、ありがとう!!!「感動した」!!! ![]() 【本堂での『ともしびのつどい』】
最後の念仏会 さまになってきました
大念仏寺のひろ~い本堂、畳をぞうきんがけの掃除をしました。 ![]() 掃除が終わればすぐに、大念仏寺宗務総長(一番偉い方)、 吉村暲英師の法話の時間です。 「和」をテーマにしたお話でした。 ここのメンバーが、誰か欠けても変になる。 一人とみんなの関係を、分かりやすくお話ししてくださいました。 でも後半は、寝てしまう子も! でも頑張って聴いていたことを、褒めたいです。 そして何よりも、この場に座っていることが大事なのです。 ![]() そして最後の念仏会、さすがみんな声も出るようになってきたし、 手を合わせて集中力もついてきました。 子供は、さすがです。 こんな力が、あるんですよ! 大人より、凄いですよ! 実は私は、少しコックリをしてしまいました。 ごめんなさい! ![]() ![]() ![]() ![]() < 前のページ次のページ >
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